私は、前職時代も開業後の今も、『家を売っている』ことに違いはありません。
しかし、契約までのプロセスや、販売スタイルはまるで違います。
ハウスメーカーの営業マンだった前職では「来店したお客さん全員に売り込め」と教わってきました。
今はそんなことをしなくても、お客さんは買ってくれます。
その理由は3つあります。
不動産仲介なら営業しなくても売れる
- 見えないものを売っているか、現物を売っているか
- 売主ではなく、仲介という立場
- 経費管理や広告宣伝から自分で考えている
理由1:見えないものを売っているか、現物を売っているか
前職では見えないものを売っていました。
お客さんがイメージしやすいように、商品の良さや特徴、他社商品との違いを説明する必要がありました。
今は現物そのものを売っています。
大体のことは実物を見れば分かるし、体感できます。こちらが説明しなくても、直感で気に入ってくれることもあります。
理由2:売主ではなく、仲介という立場
以前は、自社の商品を売る立場でした。
だから、お客さんが気に入っているかどうかに関係なく、とにかく自社の商品を勧めるしかありません。
今は、売主の商品を仲介する立場。
様々な商品を紹介することができるようになりました。
お客さんのニーズに合わせて紹介するだけです。
営業ではなく、紹介。「こんなのもありますよ」的な。
理由3:経費管理や広告宣伝から自分で考えている
前職では、会社がお客さん(購入見込み客)を集めてくれていました。
集客方法、それに使う金額は、会社が決めていました。売らなくてはいけないノルマも決められていました。ノルマがクリアできなければ、責められます。
今は、自分ですべて管理できます。
どうやってお客さんを集めるか、そのためにいくら予算を組むか、想定通りいかなかったらどうするか、これらをすべて自分が決められます。
これくらいのお金を使って、これくらいのお客さんを集めれば、これくらい売れるということが分かっているから、焦って売り込む必要はありません。
まとめ
自分のマインドも『営業マン』ではなく『アドバイザー』という意識に変わりました。
背中を押してあげる人、という立場で物件を紹介してるだけです。
コメント
コメント一覧 (2件)
同じような立場なのですが本当に頭を切り替えないとダメですよね。すごく勉強になりました。
ちなみにどちらで営業されてるのでしょうか?
田中さん
コメントありがとうございます。
役に立ったようで嬉しく思います。
コロナ化でも家を必要とする人や、処分しなければならない人はいますからね。
今月は忙しいです。