不動産ホームページを業者任せにしてはいけない理由
自社のホームページは制作を業者に丸投げしてはいけません。その理由は次の通りです。
どんなホームページが良いのか分かっているか?
どんなホームページを作れば良いのか、あなたは完成形がイメージできていますか?
それが分からないままで業者に依頼することは、一番お金を無駄にする行為です。制作業者の言いなりになるしかないからです。
私の経験をお話しします。
開業当時、自社ホームページを作ろうと思いネットを見ていたら、こんな文言が目に飛び込んできました。
「ホームページからの反響が毎月20件!(お客様のこえ)」
これは、期待できそうだぞ!
そんな風に思い、早速、この会社に資料を請求しました。
送られてきた資料を見て、ホームページ完成後の集客効果をイメージしたら、ますます期待が膨らみました。
制作費は当時の私にとってかなり大金でしたが、ドキドキしながら、申し込みの電話をかけました。
しかし、ここで予想外の展開が待ち受けていたのです。
「当社のサービスは各エリア1社限定となっており、カイチョー様のエリアはすでに枠がうまっております」
とてもショックでした。
申し込みの電話をかけた時点で、私はこの会社に大変な期待を抱いていました。しかしその期待は、はかなく消えたのです…。
それから数週間後。
地域内の競合店がホームページを新しくしていました。ページデザインや構成を見る限り、あの会社に依頼したものとすぐにわかりました。
この時は本当に残念に思ったものです。
それから1年後。
あの競合店がホームページを新しくしていました。あの会社に依頼したものではありませんでした。
後に競合店の担当者と仲良くなってから聞いた話では、価格と成果が見合わず辞めた、とのこと。
今思うと、あの時、電話で申し込んでいなくて本当に良かった…
今だから分かるのですが、そもそも「こういうホームページを作れば成功する」というものは、存在しません。
なぜなら「どんなホームページが良いのか?」は「自分はどんな戦略で不動産屋を運営していくのか?」と密接にかかわることであり、自社独自のものだからです。
- 自社の戦略を考える。
- ホームページの戦略を練る。
- それからホームページを作る。
戦略さえ出来上がれば、戦略どおりに作ってくれる依頼先を見つけてもいいし、自分で作ることもできます。
順番を間違えてはいけません。
それなりのホームページは無料で作れる
今どき、ホームページは無料で作れます。それもビジネスで利用するのに十分なものが。
例えば、ぺライチ。
無料なのに、手軽にそれなりのホームページが素人でも作れるサービスです。ありがたいのは、PCでもスマートフォンでも、きれいなデザインで表示されます。
実際にビジネスで使うなら、自社専用のドメインを取ったり、ページ内の「ペライチ」の表示を消したりするために多少のお金は必要ですが、大した額ではありません。はじめはこれで十分です。
完全に無料でやりたければ、Facebookページだけでもいいと思います。
もしも私が今、イチから不動産屋を開業するなら、ペライチとFacebookページ、それにポータルサイトで始めます。
当然、ペライチとFacebookページの作成は独立前から進めて、開業と同時に開設できるようにしておきます。
不都合な真実
大金をかけて業者に依頼して良いのは、数人規模で始めてスタートダッシュで売り上げを上げる必要があり、ほかのことに時間を割けない人くらいです。
事実、できたばかりのホームページなんて、そもそもそんなに見られません。ホームページは作ることよりも、見てもらうことにお金がかかるのです。
つまりWEB広告費をかけなければ、ホームページを作っただけでは意味はありません。
開業当時の私は、このことを知らなかったために、無駄な時間・無駄なお金を浪費してしまいました。
どうせお金をかけるなら自社のホームページよりに物件を載せるよりも、ポータルサイトに載せたほうが多くの人に見てもらえます。その方が、断然売りやすい。
ホームページを作っただけでは「何もやっていない」のと同じと考えた方が良いでしょう。
まとめ
一人で不動産屋をやるなら、ホームページ(インターネット)での情報発信は最優先で取り組むべきことです。
こういうネット関連のことは、自分でいろいろできた方が便利です。
いま出来なくても、少しずつ覚えていけば大丈夫です。後で必ず役に立ちます。
集客を自動化する仕組みを作ることも可能です。効率化や自動化については以下の記事でお伝えしています。
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