もしもあなたが「最初は他社の物件の賃貸仲介からやっていきたい」と考えているなら、その考え方はかなり危険です。
なぜなら、業界未経験で不動産屋を開業する時に陥りやすい思考のワナにハマっているかもしれないからです。
不動産業界未経験者が陥りやすい思考のワナ
- 売買は経験したことがない。客として経験したことがある賃貸をやろう
- 賃貸なら物件数が多いから客付けもしやすそう
- 軌道に乗るまでとにかく頑張ればなんとかなる
ワナ1、客として経験したことがある
自分で不動産を売り買いした経験がある人は少ないのですが、アパートやマンションなど、賃貸生活を経験している人は多いです。
だから開業するとしても、賃貸仲介なら、何となくイメージしやすい。何となく、やれそうな気がする…
しかし、現実はそうではありません。
よくよく考えて欲しいのですが
売買仲介も、賃貸仲介も、仕事として未経験という点ではどちらも同じです。
「はじめは賃貸仲介を何件かやって不動産業界に慣れたら、売買仲介もできるようになるかな?」
この考えはNG。なぜなら賃貸仲介を何件こなしても、売買仲介の経験はゼロのままだからです。
売買仲介するのに賃貸仲介の経験はいりません。
「不動産業界に慣れてから、、、」などと考えるより、はじめから売買仲介にチャレンジして売買の経験を積んだ方が効率的です。
ワナ2、賃貸物件の方が客付けしやすそう
賃貸仲介は売買仲介と比べて、
- 物件数が多い
- 価格(賃料)が安い
- お客が多い
という理由で、不動産業界未経験者でもやりやすそうなイメージを持つかもしれません。しかし、
- 物件数が多い→数が多くても決めやすいとは限らない
- 価格(賃料)が安い→仲介手数料も安い
- お客が多い→嫌でも多くの人を相手にしなくてはならない
つまり、物件を案内する頻度が多いのに決まらないことも多く、変な人を相手にする確率も上がり、契約に至らないことも多いし、契約したとしても報酬が低い、、、ということです。
あなたはそれで満足できますか?
現地案内して、気に入ってもらって、契約してもらう。この流れは賃貸でも売買でも変わりません。
それでもあえて賃貸仲介ではじめるような人は、3つ目のワナに陥っている可能性が高いので気をつけてください。
ワナ3、軌道に乗るまでとにかく頑張れば、、、
開業直前のやる気満々な状態が一番、危険です。
少ない報酬でも数多くこなして乗り切って、軌道に乗ったら売買仲介でドカーン、、、というようにはいきません。
賃貸仲介を数多くこなしても、売買案件が転がってくることはありません。賃貸仲介した人が数年後に依頼することも考えられますが、それも希望的観測でしかありません。
最大の問題は、軌道に乗るまでキャッシュがもつかどうか。
『不動産開業後の運転資金はいくらあればいいか?』に書いた通り、「資金は多いに越したことはない…」とだけ考えていたら後悔するでしょう。
売買仲介なら月に1件でも決めれば、それなりに暮らせます。それが賃貸仲介ではどうでしょう?
賃貸仲介は、労多くして益少なしの典型です。時間は有限です。大事にしましょう。
結論:賃貸仲介はダメ
賃貸仲介の方がなんとなくやりやすそう。これが最大のワナ。「何となくやりやすそう」それは幻想です。
業界未経験者こそ、賃貸仲介に手を出してはいけません。売買仲介を始めるのはそんなに難しくありません。
やり方は脱サラ起業『1,000万円以内で始める低リスク不動産仲介業』を読んでください。
コメント
コメント一覧 (3件)
カイチョーさん、ありがとうございます。
分からないことだらけですが、よろしくお願いします。
マニュアルを購入しました。
これから、ご指導のほどよろしくお願いします。
カイチョーさん、はじめましてraraと申します。
未経験で開業したのですが、実務のことが分からず積極的に営業するのが怖いです。
売主物件の実務が特に不安です。
買付証明書の書き方や、ローンのやり方など各種書類の事も開業マニュアルを購入すれば
成約後でもアドバイスをいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
raraさん
コメントありがとうございます。
実務を経験したことがないと何かと不安ですよね。
肝心なポイントはマニュアルに書いてます。
読んでみて分かりにくいところがあれば連絡ください。追って詳しく解説します。
また成約後もサポートしますので安心してください。
お互い頑張りましょう。