不動産屋を始めるのに「自宅か賃貸か」で悩んでいませんか?それぞれの特徴と選ぶポイントをまとめました。
自宅で開業するのがベスト
結論からお伝えすると、自宅で開業できるなら、その方が賃貸を借りるよりも良いです。
私は借家住まいなので、事務所を借りて開業するしか選択肢はありませんでした。
もし持ち家だったなら、自宅で開業していました。
理由はその方が初期投資も固定費も少なくて済むからです。
ローリスク起業に大きな事務所はいりません。
「投資額をどれだけ減らせるか」だけを考えて開業準備を進めましょう。
狭い事務所でも困らない?
そういう私も開業前は、実はこんな心配をしていました。
小さな事務所ってお客さんが来た時にどうするんだろ?
この心配は完全に杞憂でした。
なぜならお客さんが当事務所に来ることはほとんどなかったからです。
不動産購入を希望する方の場合
例えば、不動産を購入したいというお客さんの場合は、見学する物件で待ち合わせをします。
見学してもらって感触が良ければ、その場でクロージング。買付申込書を書いてもらいます。
感触がイマイチならその場で解散します。
一度も当社に来てもらわなくても、物件の購入を決めてもらうことは出来ます。
そしてその後もお客さんは当社に来てもらいません。
売買契約の締結は当社ではなく、売主業者の事務所で行います。
最後の決済は、銀行の一部屋を貸してもらいます。
お客さんは一度も当社に来ることがありません。これが当社の通常の流れです。
不動産売却を希望する方の場合
売却の場合も、お客さんは一度も事務所に来ないまま取引を済ませる事が多いです。
電話やメールで、お客さんからの相談があったとしたら、該当の物件に伺って詳しい話を聞くようにアポイントを取り付けます。
該当物件を見ながら話をした方が、物件調査も出来て好都合だからです。
また、こちらから現地に伺った方がお客さんも喜んでくれます。
人通りの多いところに出店した方が良い?
独立開業について載っている他のホームページを見ると「不動産屋を開業するなら人通りが多い方がいい」と書いていることがあります。
これは完全に逆です。
常に店舗に数人の従業員がいるような店なら、人通りが多い道に出店するのは正解でしょう。
しかし一人で開業した場合は、人通りが多いところに出店してしまうと、地獄です。
アポ無しで急に来店されたお客さんに対応するのは非常に大変だからです。
せっかく来店してもらってますから、それなりの対応をしなくてはいけません。しかし準備は何もできていません。
今まで事務所でやっていた作業をストップして、まずはお客さんの話を伺います。
そんなときに限って、こんな方が来店されます。
この辺で一人暮らし用の部屋を探しているのですが…
ローリスク起業法では賃貸希望者は始めから捨てています。
申し訳ありません。うちは賃貸物件あつかってないんですよ
そう言ってお客さんに帰ってもらってから、また先ほどやっていた作業に戻ります。
つまり、アポ無しで来店されると非常に効率が悪いのです。
賃貸希望者ではなく、他のお客さんの場合でも、接客はどうしても甘くなります。
次の予定が入ってたりすると尚更です。気になって上手くいきません。
人通りが多い所へ出店することはデメリットしかないのです。
まとめ
資金的なことを考えれば、自宅での開業が良いでしょう。
ちなみに宅建業の免許申請をすると、後日、行政担当者が事務所の調査に来ます。
規定通りの事務所が整っているのかを確認するためです。
自宅であっても、賃貸であっても、規定に則った設備になっているか必ずチェックしてください。
もっと詳しいアドバイスが欲しい方は下のコメント欄からお問い合わせください。
コメント
コメント一覧 (2件)
物件仕入れはどのように開拓されたのでしょうか?
よろしくお願いします。
匿名さん
コメントありがとうございます。
不動産業者からの物件仕入れについては、また別の機会にお伝えするとして、一般の方からの仕入れについて、こちらの記事を追加しました。
参考になさってください↓
不動産一括査定はドル箱!業界未経験者の物件仕入れは査定サイト一択!