ブログ読者さんからいただいた質問にお答えします。希望によりお名前は伏字にしています。
相談内容
はじめまして。※と申します。
未経験で不動産会社を立ち上げようか迷っているところ御社のブログにたどり着きました。
昨年、宅建を取得し今年5月に建設会社(宅地建物取引士募集求人)へ転職を果たしたのですが、今している仕事が畑違いの仕事のため早めの開業を考え始めているところでした。
実務経験が全くないため不安も大きいのですが、前職はJAで渉外の仕事をしていたため人脈はある程度あります。ただ重説や37条書面等、本物を見たこともなかったため、恐縮ですが、アドバイスを賜れたらと思いご連絡させていただきました。
何卒宜しくお願い致します。
フルネームは非公開にしていただけたら幸いです。申し訳ありませんが何卒宜しくお願い申し上げます。
回答
契約書類の書類の実物を見たことが無くても大丈夫です。
独立するにあたり、私も所属している全日本不動産協会に加盟するなら問題ありません。
協会から契約書関係のテンプレート(ひな形)をもらえるからです。後は、ひな形に物件の内容を当てはめるだけなので難しいことはありません。
全日本不動産協会の書式は、契約書に記載する注釈(補足説明)のテンプレートも豊富なので、イレギュラーな案件にも対応しやすくなっています。
また、この方の場合は、本物の重要事項説明書と売買契約書を見たいのでしたら、まずは今のお勤め先に聞いてみるのが一番良いでしょう。
建設会社なら過去の契約書類は残しているはずです。それを見せてもらえば不安は解消できるでしょう。
契約書は無いと言われたら、「いまの仕事をする上で確認したいことがある」などと言って、どこかから探してきてもらってください。
今の会社で出来ること、今の会社だから出来ること、独立したら出来ないことは案外多いです。そして、それに気づくのは独立してからです。
今の会社でやれることをやり尽くしてから開業してはいかがでしょうか。
(2019/06/30追記)
全日本不動産協会の契約書雛形には、
「この契約書は宅地建物取引業法第37条に定められている書面を兼ねています」
と記載されています。
これにより、売買契約書が37条書面を兼ねることになるため、37条書面を別途作成する必要はありません。
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